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おすすめミステリー漫画【HEADS(ヘッズ)】|東野圭吾原案の脳移植ミステリー

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こんにちは。

今回は、全4巻で一気に読めるミステリー漫画をご紹介します。

手軽に読めますが、内容は本格ミステリーでハラハラドキドキを味わえます。

 

 

 

ミステリー漫画【HEADS】

内気で人間関係に不器用な成瀬純一。

人生で初めての彼女ができ、そんな彼女と同棲をするため訪れた不動産屋で強盗事件に巻き込まれる。

小さな女の子をかばって、銃で頭を撃ち抜かれてしまうが、脳移植手術により奇跡的に一命を取り留める。

経過も順調で記憶も戻り、このまま普通の生活に戻れるかと思ったが、次第に移植脳の影響で自分の中に他人がいるような感覚に不安が募る。

脳移植により他人の脳に支配されていく成瀬純一は一体どうなってしまうのか。

 

東野圭吾原案のミステリー漫画

この漫画の原案は、ミステリー小説で超有名な、あの東野圭吾です。

もし東野圭吾という名前は知らなくても、東野圭吾の作品を聞けば知っているものがきっとあると思います。

福山雅治主演のガリレオシリーズなどがそうです。

 

そんな小説家の東野圭吾の原案だけあって、最初の書き出しから小説っぽいはじまりです。

「目の前に見えるのは、短剣ではないか。

柄が私の手に向いている。

つかまえるぞ。つかめぬか、目には見えているのに。

これは、目に見えるだけで触れない呪わしい幻影なのか。

それとも、心が生み出す偽の短剣で、熱にやられた頭のせいなのか。」

という、ウィリアム・シェイクスピアの言葉から物語がはじまります。

 

小説は読み慣れていない人には、いまいち情景が浮かばずに文字を追っているだけになりがちですが、漫画なので細かい表情や風景が描かれているので、小説を読み慣れていない人でもテンポ良く読めます。

それでいて小説のような雰囲気を味わえるのでおすすめ。

 

東野圭吾のシリアスなストーリーをさらに引き出しているのが、間瀬元朗の作画です。

間瀬元朗は累計発行部数300万部を突破した「イキガミ」の作者です。

松田翔太主演で映画化もされました。

 

みどころ

徐々に移植脳に支配されて、些細な変化からはじまり次第に趣向や態度、顔つきまで変わっていく様が、読み進めるにつれて緊張感と怖さが増していきます。

 

強盗事件前の成瀬純一。

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移植脳の影響が出ている成瀬純一。

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同一人物とは思えないほど、言動が変わったり、好みが変わったりしていきます。

恋人のそばかすがチャームポイントだと思っていたはずなのに、そのそばかすが嫌いだと感じたり、今までは気にならなかった隣の騒音を聞いて急にキレたり、些細なことでしたが、以前の自分とは違うという変化が間違いなく起こっていました。

自分が自分でなくなっていくのを感じる恐怖は計り知れません。

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変化どころか、別の人間に支配されていく成瀬純一。

以前の自分を取り戻すために奔走する成瀬純一は、昔の平穏な生活を取り戻すことができるのか?

 

衝撃のラストを見逃すな!

 

HEADSを読んで

脳移植手術を受けなければ、助からなかった命ではあるが、脳移植手術のせいで苦しめられ追い詰められる成瀬純一を見ていると、なにが正解で不正解なのか考えさせられます。

医療の進歩は目を見張るものがあり、2018年には現実でも人に対して脳移植手術が行われる予定があるそうです。

 

確かに、病気や事故などで脳移植手術を必要としている人はたくさんいると思いますが、ここまでくると神の領域を侵しているのではないかとちょっと思ってしまいます。

 

科学の力では証明できないこともあるのは事実ですので、この漫画で起こったことは現実でも起こりうるのではないかと思います。

 

この漫画は、初版が2003年で今から15年も前に書かれたものですが、今だからこそよりリアルに恐怖を感じることができるはずです。

 

漫画を読み終わったときに、想像してみてください。

自分や自分の大切な人が脳移植手術をしなければ助からない状況で、あなたは手術を承認できますか?

 

ん~・・・・決断できない~。

 

最後にひとこと

 

全4巻ということで読みやすい漫画ではありますが 、いろいろと考えさせられるテーマで読み応えは十分にあります。

小説好きの方にもおすすめです。

衝撃のラストは、自分の目で確かめてください!

それではまた。

 

 

 

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